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複数の自家用自動車

都会の方ではマイカーといえば、一家に一台という家庭が多いかもしれませんが、田舎の方では一人一台、あるいは通勤用の軽自動車とレジャー用のワンボックス、あるいは農作業用の軽トラックという具合に一人でニ台所有されている方も多いですよね。

2台目を新たに購入して「セカンドカー割引」を使って自動車保険(任意保険)を安く加入するという方法の他にも、既にご家庭にある自動車をまとめて同じ保険会社の自動車保険に加入すると安くなる「ノンフリート多数割引」や「複数契約割引」といった割引もあります。

 

ノンフリート多数割引

一般に個人で自動車保険に加入すると、9台以下の方を対象とした「ノンフリート」と呼ばれる各社共通の等級別両立制度というもので任意保険に加入することになります。

現在、共済などの一部を除き、1等級から20等級の区分で割引制度が運用されていて、通常新規契約の場合は6等級からスタートし、1年間無事故であれば翌年1等級上がって7等級になります。(複数所有新規割引、いわゆるセカンドカー割引制度を利用した場合は7等級からスタートします)

 

※参考ページ>>>自動車保険の等級制度(割引・割増制度)

 

現在ご家族で自動車を複数台お持ちであっても、加入している自動車保険の会社がバラバラだったり保険期間がバラバラだったりするのを1つの契約にまとめてしまうと、保険料がお安くなるという「ノンフリート多数割引」という制度もあります。(新たに購入する車の場合は既契約が11等級以上であればセカンドカー割引も適用できます)

 

この条件もほとんどの損害保険会社では同じで、保険契約者と保険期間(保険の始期日・終期日)を統一すればいいだけで、例えば現在お父さんとお母さん、お子さんがそれぞれ自動車保険にバラバラに加入している場合にはお父さんの契約に一本化すればそれぞれの保険に割引が適用されて安くなります。

ただし、そのまとめられる条件として下記のものがあります。

1.契約者

2.契約者の配偶者

3.契約者またはその配偶者の同居の親族

 

既に別居されているお子さんや親兄弟などはまとめるたいしょうになりませんが、「同居の親族」というのは契約者またはその配偶者から見た「同居の親族」ですので、単身赴任など別居されている場合などは、そのどちらかと同居されている親兄弟、子、孫など対象の範囲がかなり広がります。

最近では親の介護などで実家に戻られて一時的に別居されていたり、進学や就職、転勤の関係でどちらかが別居されるというケースも増えていますが、そんな場合でも利用できるので便利です。

 

※実際に運転される方は「記名被保険者」といいますので、「契約者」が誰であれ、「記名被保険者」の欄にはこれまでどおりの方のお名前や免許の色などを記載します。(まとめる際に「実際にその車を運転する記名被保険者」も変更される場合は、他車運転特約や個人賠償責任特約等の「別居の未婚の子」の範囲にご注意ください)

 

また、この「おまとめ」の利点は契約が一度で済むというメリットの他にも「分割の場合の割増保険料がなくなる」というメリットもあります。

一般的に保険料を月々に分割すると3~10%程度の割増保険料が保険料全体に加算されますが、その分割割増が無くなりますので、それだけでも結構な割引になります。(保険料は10円単位で円位を四捨五入しますので、場合によっては分割にしたほうが安くなるケースもあります)

 

なお、ノンフリート多数割引の割引率は各保険会社によって異なります。

2018年6月28日現在では

東京海上日動火災の場合で  2台:3%、3~5台:4%、6台以上:6%

三井住友海上火災の場合で  2台:3%、3~5台:4%、6台以上:5%

損保ジャパン日本興亜の場合 2台:3%、3~5台:4%、6台以上:6%

あいおいニッセイ同和の場合 2台:3%、3~5台:4%、6台以上:5%

 

と、6台以上の場合は微妙に割引率が異なっています。

 

また、複数の契約をまとめる際に、既存の契約を解約しなければなりませんが、解約すると、等級進行を妨げたり、保険料の改定のタイミングで値上がりするケースもありますので、ご契約の前に各保険会社または代理店にてご確認ください。

 

あと、「割引率」はあくまでも各保険会社の保険料の割引率ですので、そもそもの保険料率が保険会社によって違いますので、保険会社を変更してまとめる場合は、必ずしも安くならないケースや補償内容が変更になるケースもありますので十分にご確認ください。

 

 

複数契約割引・おまとめキャンペーン

保険契約をおまとめする場合の注意点として既存契約解約のデメリット等も上記に書かせていただきましたが、様々な要因を加味して見積もり、解約、メリット・デメリットの説明と言った煩雑な手続きが必要になるため、代理店等を介さないインターネット通販の自動車保険会社(ダイレクト型損保)ではこの「ノンフリート多数割引」制度を基本的に取り扱っていません。

かわりに、単に2台目以降を追加契約すると割引される「複数契約割引」制度やキャンペーンなどで対応されている会社もあります。

ソニー損保の場合では、新たにもう1台の契約を「ご契約者ページ(マイページ)」経由で申込めば、既存契約との照合によって追加契約の初年度の保険料が1,000円割引きになります。そして、他の契約も更新の際に追加したもう一台が残っていれば1,000円割引になる(継続時複数契約割引)というシステムです。なお、この「自動車保険の継続時複数契約割引」の他の契約には医療保険も該当するそうです。

 

また、チューリッヒ保険では「複数契約割引」制度ではなく「おまとめキャンペーン」として期間限定で(現在は2018年12月19日まで)に2台目以降の自動車保険・バイク保険、傷害保険を追加契約される際にその保険料に応じてお米ギフトカードがもらえます。

5,000円以上30,000円未満で5,000円相当、3万円以上で3,000円相当のお米ギフトカードとなっています。

 

SBI損保では年間保険料7,500円以上の2台目以降のお車を契約した場合に選べるギフトカード1,500円相当がもらえるプログラムを不定期で開催中です。

セゾン自動車火災保険(大人の自動車保険)では、「おとなの2台目割引」として、2台目以降の契約の保険料が600円割引となります。(ソニー損保と同じく既存契約の継続時にも適用されます)

 

 

上記割引制度等はそれぞれ細かな規定があります。当サイトではあくまで一般的な概略を説明しているに過ぎませんので、詳細に関しては、各保険会社にてご確認ください。